マルモッタン美術館展

とは宮城県立美術館でやってる特別展で、
フランスの印象派画家たちの作品がずらーっと展示する、という企画でした(多分)。
いやーすごかった。モネの睡蓮の連作を生で、みてもうた。
年を追うにつれどんどん絵の中の境界や輪郭があいまいになっていて
それは一説には晩年わずらった白内障のせいだったらしい
とも言われているのだけれど
重度の難聴になってから第9を作ったベートーベンといい、
あそこというのは必ずしも「見えなく(聴こえなく)なったら終わり」って世界ではどうやらないらしい。
そういえば生まれつきの重度の近眼が有りながら画家になった女の人も居たような気がする。
普通はジ・エンドなんだろうけれど。
それじゃすまない何かがあるんだろうな。


ベルト・モリゾの作品はなんだかほわほわとやわらかそうできれいだった。
特に娘や知り合いの女の子を描いた絵はまさにというかおかあさんの視線でとても優しい。
だというのに当時の慣習を破って結婚後も夫と死に別れてからも
生涯通して描き続けた人だったってんだからふわふわばっかりの人でもなかったんだろう。
(実際自画像のモリゾは眉毛とあごがしっかり目の意志の強そうな顔をしていた)


絵葉書を7,8枚と印刷された額絵を1枚、
モネの睡蓮の池に青空が映りこんでいる奴を買い込みました。
さすがにモノホンの迫力はかなり薄れてますがおいしそうな色をしてます。
絵葉書のほうは部屋に貼るつもりです。うへへへへ…


宮城県美術館、好きなんですが基本的にあんまりぱっとしないイメージだったのですが
今回の企画といいこの間の棟方志功展は力が入っていてすごかった。
というか、宮城のアート方面のアレっぷりはちょっとありえない。
音楽は盛んなんだけどなあ…ジャズとクラシックが主だからあんまり影響無いんだろうか。
山形や福島の方が色々と面白い試みや文化資産の保護なんかを
ちゃんとやってます。それも県単位行政主体で。
宮城じゃ考えられん…というか、それでいいのか。
あんなに尋常じゃない鎧兜と陣羽織を身に着けていた殿様が治めてたくせにー。
それはそうと福島県立美術館は色々すごいといううわさなので
(そして長距離バスで安めに行ける距離なので)いっぺん行ってみたいものです。