じっしつの初夢

自宅に人を何人か呼んでいた。始終和やかだったが庭と台所にいつの間にか火がついていた。
これは消防に連絡すべきか決めかねていると父が「とりあえず座ろう」と言って、一同居間に集合。
と、そこへ燃え盛る庭に人の背丈ほどの猿が現れた。かと思えばラマのような四つ足の獣も別方向からやってくる。猿が器用にガラス戸を開けて家の中へ入ってきた。しかし大人しくて、その上傷だらけなので追い出すのはやめておいた。猿の顔つきを見るに、家人たちがどんなやりとりをしてたか解っていたフシが有る。
それのドサクサで四つ足の獣も入ってきたが、こちらは無傷だし狭い家の中を跳ね回られると厄介なので丁重に庭へお戻り願った。四足獣は何を考えてるかわらからない瞳のまま、比較的あっさりと外へ出ていってくれた。