貧乏男子第1話をみた

元来ドラマを殆ど観ないタチなのですが、今回たまたま視聴した所結構面白いじゃん!となりました。コメディーがなんだかんだで好きなのです。
小栗旬演じるお人よし大学生が、ユースケサンタマリア演じる変人金貸しに色々と無茶難題を吹っ掛けられるのを切り抜けつつ、しかし何故か借金は嵩んでいくのだった……って話だと思う。おそらく。
話中で、主人公の青年の人付き合いのよさと気前のよさは、そのまま他人に嫌われたくない心情の表れでも有るんだよ、といった部分が明言されている。明言されてるというか自ら言ってる、認めちゃってる。こう言った部分のキャラの立て方というか、メインキャラの全肯定とかを気軽にやらずに、駄目な所はちゃんと駄目な所として描いている所に好感が持てました。
とはいえそういう弱みを自ら認められる上にそれを踏まえて尚、人のために動く一美*1はバカだけど一本筋の通ったバカで、いいなあ。例えその方向性が少々あさっての方を向いていたとしても。
そして金貸しに無理難題をふっかけられ、友人に協力を要請したシークエンス。そのまま「友人達は果たしてやってくるのか?」で話が進んでいくのかと思いきや、更なるオチはその先に待っていたりして。この辺見ててちょっと気持ちが重くなったよ。アウトラインだけだと気楽な話っぽいのにディテールが妙に生々しいです。
脇を固める借金仲間も一々いい意味で酷くていいです。警官とローン会社のOLが2人そろって借金まみれというこの皮肉。この辺の浮世*2の毒ッ気を変態金貸しオムオム(元伝説のホスト)のぶっ飛んだキャラで緩和させている感じなのでしょうか。
何にしても、活き活きとしたバカ(小栗)と活き活きとした小人物(八嶋)と活き活きとした変態(ユースケ)が観られたのでいいお話でした。第2話以降も追っかけよう。忘れてなければ。このまま良い話に比重かけすぎずに続いてくと嬉しいなあ。
とはいえ、もしかすると上記で挙げたポイントは第1話のみの奇跡のシリアス要素で、後はひたすらユースケによる小栗旬ぎゃくたいストーリーになるんじゃなかろうか……という予感もしないでは無いのですが、そうなったらそうなったで良し。

*1:主人公の名前

*2:現実そのままという意味ではなく